九州地震で被災されている方へお見舞い申し上げます。一刻も早い地震の沈静を祈っております。
昔、児童福祉施設で勤務していたのですが、非常持ち出し袋の中身を毎年9月1日に交換していました。毎回「もし大地震があった場合、生きていればわたしたちが皆を誘導して一緒に避難します。でももしここの大人が一緒に逃げられない場合、このリュックを持って、みんなだけで○○小学校に避難してください」と教えていました。
昔ながらの「乾パン」「水」「防災頭巾」「ホイッスル」他のスタンダードな中身だったのですが、ある日「ビスコ」の保存缶があることを知りました。
そこで子どもたちと会議をし、非常持ち出し袋の中身を精査することにしました。
結果、子どもたちの希望で「乾パン」に代わり「ビスコ」と「パンの缶詰」が防災リュックに入りました。変更の理由として子どもたちから上がったのは「乾パンは食べづらくてあまり美味しくない。ビスコが入っていれば、もしも一人だけでもこの重たいリュックをしょって逃げる気持ちになれる。乾パンだったら持っていく気持ちになれない」という、立派なものでした。施設長も納得です。
今は水だけでもできるお米、温めなくても美味しいカレーなどどんどん増えてきましたね。心身ともに大きなダメージを受ける被災時は、食べ物のバリエーションがあると気持ちが和らぐと思います。
何もない時は忘れてしまいがちな防災準備ですが、自分自身も地震国に住んでいることを忘れないで生活をしていきたいと思います。
朝日工営株式会社