日本国憲法改正に際し、「ドイツ第三帝国時代のナチスの手法を参考に」 と怪気炎を上げた麻生財務大臣。
その後、我国を始め、世界中のマスコミに叩かれ、発言を撤回した財務大臣殿は今、G20に出席していてロシアのサンクトペテルブルグに滞在中とか。 ロシアでは得意の“失言”はなかったようで安心しました。
戦後のドイツ人は第二次世界大戦中にナチスが行った残虐行為は、「ナチスがしたことで、我々が行ったことではないがとても酷い事件である。」 「我々ドイツ人はナチスが行った残虐行為には激しい怒りを感じている。ナチスは許さない。」と説明します。
つまり、同じドイツ人が行った残虐行為を、「あれはナチスがやったことで、我々は関知しない。」 と、非難を回避しています。 戦後、ドイツの外交方針はナチスの残虐行為を逆手にとってうまく利用し、「ナチスはドイツの敵である。」 と公言し、ヨーロッパ各国と上手く付き合っています。
それに引き換え我国の戦後の主張は 「靖国神社を参拝することは、思想信条の自由で、他国からとやかく言われる筋合いはない。」 「戦争に倒れた兵士を追悼することは日本人として当然のことである。」 「戦犯者も罪を償い靖国に合祀されれば神である。」 との事。 正に正論のように聞こえます。
しかし、いくら正論でも これでは、被害者意識の強い中国も韓国も「そうだね。」とは言えないのでは。
もう少し上手く立ちまわれないのかしら? 頭脳明晰な外交官諸君少し考えて下さい。 それから麻生さんも“ナチス”のやり方を真似するのではなく、戦後のドイツのやり方を参考にしていただくと有難いのですが。