パチンコ屋に出入りするお客の中に、「打ち子」と呼ばれる人たちがいます。
この「打ち子」と呼ばれる人たちは、パチンコやの従業員達に雇われていて、朝早くからパチンコ屋の前に場所取りに並んでいます。 従業員達は単独又は複数で、学生、フリーター、定年退職者、おばちゃんなど多数の「打ち子」を雇っています。
「打ち子」達は前日の夜に従業員から “出るパチンコ台” の番号の連絡を受けます。朝早く並んで “出るパチンコ台” に座り、出玉箱を積み上げる事になります。 儲けは従業員と「打ち子」で折半というのが多いようです。
パチンコ屋の事務所に入ると壁いっぱいに店内監視用のテレビモニターがあり、四六時中 客や、従業員の行動を監視しています。 これは、客の不正行為を発見するためと、従業員と「打ち子」の不自然な接触行為を探しだすためのものだそうです。
従業員は「打ち子」との関係がバレないように最新の注意を払い、頻繁には店に出入りさせず、様々な年齢の男女を用意しています。 また、「打ち子」同士の交流はさせず、契約期間も短期にしているようです。 今までに発覚した例では「打ち子」を80人も抱え、チェーン店6店舗を股にかけ、荒稼ぎをいていた従業員もいたそうです。
パチンコ屋の経営者を悩ます問題の一つがこの「打ち子」対策だそうです。 手を替え品を替え出入りする 「打ち子」 とそれを操る“不良従業員”。 闇社会とつながりをもつ“不良従業員もいたりして、 パチンコ業界には面倒な事が沢山あるようです。
そんな訳で、パチンコ業界での日本人経営者は少数派。 私の友人は少数派の日本人経営者。 「えー 本当なの?」 とびっくりする話を聞かせてくれるので、楽しい酒が飲めます。
私もその内、 「打ち子」 に応募してみようかなぁー。