手締めは不動産業者の“いろは”の“い”です。
建前や新築祝いで手締めを指名されることが良くあります。 手締めの作法を知らないと、恥をかくことになります。 つい最近も宴会の手締めの音頭取りが“手締めの作法”を全く理解していないため、宴会の最後でバラバラな手締めになり、せっかく盛り上がった気分が台無しになってしまいみじめな終焉となってしまいました。
手締めに良く使われるのは、三本締め。 結婚式とか入社式などのおめでたい〆に使われます。 一本締めは忘年会やクラス会などすこし砕けた宴席の〆に使われます。
ここで言う一本とは、手を10回叩く事を指します。 シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャンの シャン これで一本です。 ですから、一本締めなら手を10回叩き、三本締めなら手を30回叩くことになります。
三本締めで〆るなら 「では、三本で締めさせていただきます。 お手を拝借。 よーお シャシャシャン、~」と一本締めを3回繰り返すことになります。 おめでたい宴席の〆は三本締めですよ。 30回も手を叩くと、手が痛くなるからと言って省略してはだめなのです。
忘年会やクラス会では一本締めが普通ですが、最近は「一発締め」などと称して、1回だけ手を叩いて〆。なんて言うのも見かけます。 他にも色町で使う「江戸締め」とか職人が好む「関東一本締め」や「リポビタン締め」等の「変わり締め」などがあるようです。
いずれにしても、手締めの音頭取りを依頼されたら、会場にどんな「手締め」で〆るのかを正確に告げ、手締めが解らない人がいる事を前提に、手の打ち方の解説の後、「手締め」に入るのが失敗しない方法だと思います。
会場の手が揃うと、宴席の終わりが締まりますよ。 ご参考まで。
“おしゃべり九官鳥”