町田市と相模原市の境を流れる境川は江の島で海に着きます。 境川の両岸はそれぞれ遊歩道になっていて、ジョギング、ウォーキングやサイクリング等を楽しむ市民でにぎわっています。
また近年、野鳥観察の川としても有名になってきています。カワセミ、カワウ、白鷺、カルガモ、オシドリ、セキレイ等、カメラを持った野鳥愛好家が目立ちます。 昨日も、川縁で愛好家がカメラを構えている先を見ると、瑠璃色のカワセミが小枝の先で小魚を狙っていました。
その場所が、今朝6時には白い泡で覆い尽くされていました。 川の周辺には野鳥の姿は無く、茫然と川を見ているお年寄りが目立つだけでした。 ジョギング中はカメラを持っていませんでしたので、会社に出勤してからデジカメを持って現場に出向きました。 白い泡は流されていましたが、 川の底に鯉やナマズの死骸が多数あり、川面を夥しい小魚の死骸が流れていました。
昨日、見かけたカワセミは今朝の白い泡で覆い尽くされた川を見て、どう思ったのでしょう。カワセミの繁殖期でなければ良いのですが、子供がいたりしたら、餌の小魚は全滅したはずですから、当然、子供も餓死してしまうでしょう。
人間は一瞬にして自然環境を破壊する力が与えられています。 良くも悪くもです。 福島の原発のような致命的な環境破壊も、今回の境川の環境破壊も、それを意図したかどうかを問わず、結果として、悲しい結末を迎えてしまいます。