私の取引先の金融機関の前理事長さんが叙勲をお断りする旨、監督官庁に申し入れたそうです。
びっくりした監督官庁の、“必死の説得”で叙勲を受けざるを得なかったようですが、 残念でした。 昔は勲四等とか勲三等とか言ったそうですが、今は勲等の表示は廃止され、菊花章、旭日章、瑞宝章、宝冠章、等に区分されているそうです。 中曽根元総理大臣は“大勲位菊花大綬章”を授けられたようです。
勲章は本来武人に授けるものであったそうな。 天皇が功績のあった臣下の武人に授け、統治するための官位の役割をもっていたようです。
現在は、官僚の皆さんが民間人を統治するために叙勲制度を利用し、名誉欲に邁進する“色々な業界団体の役職者”等に“勲章”を授けています。 ですから、「叙勲してあげるから有難く受けなさい」と言うのがが官僚の意識であり、それを断るとは“俺たちを虚仮ににするのか!”と言うことになるようです。
監督官庁所官の業界団体は、それぞれの監督官庁に推薦され、叙勲されるわけですから、叙勲を受けたい人は、監督官庁に対し“良い子”でなければなりません。 文句をいったり、言うことを聞かない“悪い子”は勲章は貰えないのです。
叙勲を断ることは、官僚の臣下になることを拒否することなのでーす。 、
反骨精神の持ち主の“叙勲を断る人” 私は尊敬します。 難題を持ち出され、叙勲を受けざるを得なかった“前理事長さん”には心よりお悔みを申し上げます。
私が叙勲をされる場合は謹んでご辞退申し上げますので、監督官庁の方はご承知置きください。 「そんな心配するこたぁーないよ。」ですって。 それもそうです。
叙勲なんて絶対ない “おしゃべり九官鳥”