早朝、ジョギングをしていていつも戸惑うことがあります。
横断歩道での赤信号で信号待ちをしている時、左右の車道に車の通行がまったくなく、ただ、待っていると「危険もないのだから、横断歩道を渡ってしまおう。」と思ったり、「いや、青信号になるまで待っていよう。」とか戸惑うのです。
法律を守ることは日本国民の義務であることは、当たり前。 でも、法律は誰のためにあるのかと言えば、それは国民のため。 赤信号で車がこないのにじっと待っているのは正義でしょうか? 赤信号でも左右の安全を確認して横断歩道を渡るのは、犯罪でしょうか?
ちょっと古い話で恐縮ですが、戦後の昭和21年食料難の時代、政府配給品だけで生活していた裁判官が栄養失調で死んだニュースが話題を呼んだことがあったそうです。 当時の食糧事情は極端に悪く、多くの餓死者を出しました。 都会での生活は、政府配給品だけではとても腹を満たす事は出来ず、闇市で、ご禁制のヤミ米や米軍の横流し品などを調達してなんとか命をつないできました。
栄養失調で死んだ裁判官は職業柄、法律を守るのは当たり前。 だから、違法なヤミ米や昨日まで敵国だった米軍の横流し品などを闇市で調達することなど、もっての外だったのでしょう。
そして、栄養失調で死んでしまいました。 法律を守って死にそうな時、ヤミ米を食べてしまうのは犯罪なのでしょうか? 法律は何のためにあるのでしょうか?
早朝ジョギングでこんなことを考えながら走っている私は、ちょっとおかしいのでしょうか。
“おしゃべり九官鳥”