森野の“底なし沼”の埋め立て地に町田市の新市庁舎が建設されています。
子供の頃、“底なし沼”に落ちて死ぞこなった経験があります。牛ガエルを釣りに行って、足をすべらせ、ずるずると沼へ落ち込んで行きました。かろうじて、岸辺に生えている草をつかみ、なんとか沈まずに助けを求めました。 友人が木の枝を伸ばし、引き上げてくれた時は、ただ、泣きじゃくっていたことを覚えています。 足が、ヘドロ状の泥にはまり込んで行く感触は今でもハッキリ記憶しています。
その“底なし沼”を埋め立てた土地の上に町田市の新庁舎が建設されています。 埋め立てた土地の下はヘドロ状の地層のはずです。 当然、建設前に地盤調査が行われ、その結果に基づき、岩盤の支持層まで基礎杭が打ち込まれている事でしょう。
でも、地震による液状化現象が起きた場合、浦安の埋め立て地で見られるように建物は支持杭で沈下はしなかったのですが、地盤は1mあまりも沈下してしまいました。地震による揺れで 水を含んだ砂や泥が吹きあがり、 その分の体積が沈下したのです。 その結果、ライフラインの水道や下水管が寸断され、大きな被害をもたらしました。 町田を震度6~7の地震が襲った時、市庁舎の敷地に液状化現象が起こらないと言えるでしょうか ?
市民ホールや新市庁舎の敷地は、境川流域に点在する田んぼや沼地の堆積層の水分を多量に含む軟弱地盤だった場所です。 なぜ、こんな場所に巨額の建設費をかけた市の重要施設を建設するのでしょう。
この土地を町田市が購入した時、怪情報が流れた事がありました。 真偽の程は解りませんが、 東海断層や立川断層のズレが報道されている昨今、 私の心配が的中しないことを祈るのみです。
“おしゃべり九官鳥”