今回の東日本大震災で土地の液状化現象による建物や水道、ガス等のライフラインの破損が、各地で起きています。
東京23区や横浜市でも、広範な地域で相当深刻な被害が報告されています。東京では、近い将来、発生が予想される東海大地震や東京直下型地震による激しい揺れで、土地の液状化が起こり、大きな被害が想定される地域の予想地図が売れています。
東京はご存じのとおり、江戸城を建築しした太田道灌の時代から現在まで、湿地や海を埋め立て土地を広げてきました。地面の直ぐ下は水分を多く含むヘドロ状の地層になっています。この地層が地震により揺すられると、水が地面から噴き上げ、噴き上げた水の体積分だけ地面が沈下します。 今回の地震で震度5強の揺れで幕張や浦安では1mも地盤の沈下が発生しています。 震度6、震度7の揺れが来たらどのような被害になるのでしょう?
東京で強い揺れが起きた場合の液状化による危険地帯は、葛飾区、足立区、江戸川区、墨田区、江東区、中央区、品川区、大田区、北区、板橋区で、特に危険な地域は葛飾、足立、大田区になっています。
この地区ではすでに不動産取引で価格が暴落しています。 売りに出しても買い手が付かない状況も起きていて、深刻な状況になっています。
今回の大震災で、 消費者が不動産を購入する動機が明らかに変わりつつあります。 建物がいくら耐振性を有していても、土地の耐振性がなければ何の意味がないことに気が付いたからです。 土地の耐振性こそが不動産を購入するポイントの第一であることがようやく理解されたようです。
町田市でも、液状化の危険がある地域や地滑りが起こりそうな埋め立て造成地がどの位あるか、調査してみます。 調査結果が解り次第、報告します。
“おしゃべり九官鳥”