不良入居者保護法が成立すると、善良な入居者が被害を被ります。
(その訳その1)、法案に規定された家賃督促が“威迫”に該当すれば“処罰”されるため、入居審査が厳格となり、職業、年収等の基準は上がる。 (その訳その2)、入居に関し保証人と家賃保証会社の保証が入居必須条件になり保証料が上乗せされる。 まじめな若者や学生さんは困りますよね。
(その訳その3) 一番困るのは、ブラックリストのデーターベース化が促進され、個人情報の流出等の事故の頻発が懸念されます。 賃料保証会社は自己の会社を守るため、不良客やその恐れがある入居申込者に対処するため、ブラックリストを持たざるを得ません。また、不動産業界も1300万件の独自のデーターベース化を進めるでしょう。 これは、究極の格差社会の到来となります。
格差社会は弱者にはとても厳しい社会です。一度、だめ人間になれば一生だめ人間で、だめ人間のまま死んで行くのがほとんどです。 例外はごく僅か。柔道には敗者復活制度があるのに現実の日本社会にはありません。一度、破産した人に“ブラックリスト”を持つ銀行は絶対に融資はしてくれません。経済界には敗者復活制度はないのです。 こんな日本に若者は魅力を感じるかしら?
格差社会を促進し、ごく少数の不良入居者を保護し、多くの善良な入居者にその被害のしわ寄せを強制することになる法律が成立しないよう心から願うのは、私だけなのでしょうか?
“おしゃべり九官鳥”