キノコの話のついでに、怖いキノコの話をもう一つ。
キノコ道を修行する第一歩は、食べられるキノコを覚えるのではなく、逆に食べられないキノコを覚えることです。 食べて死んでしまうほど毒性の強いキノコはそんなに多くはありません。せいぜい数種類。 後は、下痢をするとか、おう吐をするとか、熱がでる位です。 したがって、20種類位の毒キノコを覚えれば良いわけです。
キノコの種類は一万種以上有るそうです。 その中で、毒キノコのチャンピオンは何と言ってもタマゴテングダケ。 白いキノコで、傘の大きさは7~10cm 高さは10cmほど、茎の上部に鍔があり、茎の下部にタマゴ状の袋があるのが特徴。 まるでタマゴから生まれて育ったような雰囲気のキノコです。
このキノコ怖いそうですよ。 私は食べたことないからどのくらい凄いのか知りませんが、一本で5~10人の致死量に相当する毒があるそうです。 それも、神経毒で、食べてから数時間から拾数時間たってから症状が出るそうで、気が付いた時は手遅れ。
このキノコは意外と身近に存在します。 ちょっとした林にも生えています。 多摩丘陵の林、津久井の森、高尾山でも良く見かけます。 津久井の城山や津久井湖カントリークラブの南側の山は特産地かも?
キノコとは関係ないけど、富士山の5五目付近ではトリカブトの群生地があり、薄いブルーの花がとても綺麗です。 ホウキダケ(おいしいキノコです。)を取るため8月下旬に富士山の5合目付近まで登るのですが、その美しさに心を奪われます。 「綺麗な花には毒がある」 の語源なのでしょうか?
いずれにしても、「キノコ道」を極めるためには名人と言われる「師匠」に弟子入りをして、免許皆伝まで修行を積まなければなりません。 その苦労の末、至福の味覚が味わえることになります。
最後に一言。 スーパーで売っているキノコはおが屑栽培のもので、とても“まずい”です。 お子さんには食べさせないでください。 キノコが嫌いになってしまいますから。 お願いします。
“おしゃべり九官鳥”